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開催概要

「くまもと花博」フラワーアンバサダーニコライ・バーグマン氏特別インタビュー

ニコライ・バーグマン氏

くまもと花博でフラワーアンバサダーを務める、世界を舞台に活躍するフラワーアーティスト、ニコライ・バーグマン氏に、熊本の印象、くまもと花博への思いなどのお話をうかがいました。

初めて熊本を訪れたのはいつですか?

熊本については、以前から「とても良いところだ」とは聞いていました。初めて訪れたのは、「くまもと花博」のフラワーアンバサダーの依頼があった2年半ほど前。熊本城ホールが完成する少し前だったと思います。

熊本の印象はいかがでしたか。

飛行機から見えた空港周辺の山や緑が、とても素敵でした。私は、どちらかというと"山派"なんです。(笑)自分にとって一番癒されるし、インスピレーションを感じられる場所。自然の中に身を置くことが好きで、自宅のある東京でも時々山に行きますが、ホッとすることができます。

「くまもと花博」の会場となる熊本市は、別名「森の都」とも言われ、とても緑の多い街ですが、実際に歩いてみての感想は?

緑を大切にする街というのは、とても素晴らしいと思います。花や緑には目に見えない力があります。ただ、それが具体的にどういうものかを言葉にするのは難しい。それを感じるのは、花や緑に触れた一人一人の気持ちの問題ですからね。それでも"緑"を街づくりの重要なポイントに位置付けている熊本市は素敵な街だと感じますし、私が発信しているメッセージにも通じています。例え目に見えないものであっても、花や緑によって「癒される」「落ち着く」と感じる人がいるのは間違いありませんからね。

ニコライさんが監修した花畑広場の大花壇には、会期前半、後半を通して約14万株の県産の花々が使われているとか。

私のイメージ通りの色の花を揃えてもらうことが大変でしたね。例えば、私が熊本の花農家の方に「こんな色の花が欲しい」とお願いしても、「その色は作ったことがない、難しい」という場合があります。それでも頑張ってチャレンジしてくれて、いわゆる"ニコライ・バーグマンらしい"ニュアンスや組み合わせの花壇になったなと感じています。今回の大花壇のように、フラワーボックスになっているものは、それぞれの花の高さやボリュームを上手く合わせるのが大変なんです。それだけに、協力してくれた花農家の皆さんが、どれだけ力を入れて作ったかが伝わってきます。

花壇の規模も大きく、開催期間も長いですが、その点での難しさなどはありましたか。

これだけの規模になれば、当然、私一人では何もできません。多くの皆さんの力を借りて作り上げる必要があります。もちろんそれは大変なことですが、私はそうやって皆で作り上げていく過程も楽しいと感じます。なぜなら、花や緑を通して新しいコミュニケーションが生まれるからです。初めて一緒に仕事をする人たちとのパートナーシップや人間関係を築く中で皆さんの熱意が感じられ、それが「(自分も)さらに頑張りたい」という、モチベーションにもなっています。

ニコライさんが作品を作る時にいつも心掛けていることはありますか?

「どこに飾るのか」ということを最初に考えます。屋外か屋内かを含めて、飾る場所がどんな環境なのかが重要です。例えデザインが素晴らしくても、飾る場所の雰囲気や状況に合わなければ意味がありません。特に、「くまもと花博」のように大きな会場やイベントになるほど、どこに飾り、誰が見るのかを考えた上で制作を始めます。逆に、個人的な贈り物の場合は、誰に渡すのか、相手は男性か女性か、どんな理由で渡すのかなどを聞いて作ります。花は、相手を喜ばせるためのものですから、渡す相手の情報が分かるとより良い作品ができると考えています。

「くまもと花博」のテーマは「未来への伝言」ですが、ニコライさんが今回の大花壇に込めたメッセージなどはありますか?

「花を通してのコミュニケーション」ですね。多くの人たちの協力で作り上げた花壇には、関わった皆さんの思いやメッセージがこもっています。それを見た来場者が、その思いを受け取って幸せや癒しを感じてくれたら最高です。

5月18日からは熊本城ホール2階・シビックホールで企画展が行われます。テーマや見どころを教えてください。

これまでの私の作品は、黒をベースにして花を飾るなど、割合渋いものが多かったのですが、今回は「WHAT'S YOUR COLORS」というテーマを設けました。文字通りとてもカラフルで、黄色とオレンジや、ピンクとバーガンディ(ワインレッド)を組み合わせた世界、緑だけの世界など、色でさまざまな世界を表現しました。ですから、これまでの私の作品とは異なる印象を与えると思います。そして、その世界の中に熊本の陶芸家が作った器などを配しています。もちろん、熊本の花もたくさん使っています。とにかく、ハッピーで元気になれる華やかな作品です。

「くまもと花博」の目的の一つは、「日々の暮らしに花や緑を取り入れて欲しい」というものですが、ニコライさんはどんな形で花や緑を楽しんで欲しいですか。

花には"力"があります。普段はそれを意識していなくても、目に見えない良い影響があると私は信じています。でも、楽しみ方は人それぞれであっていいと思います。日本人の特性の一つとして、買った花が枯れてしまうと「もったいない」と感じてしまう人が多いですよね。そして、一度枯らしてしまうと、自分は花を育てるのが下手だと思って買わなくなってしまいます。でも、その気持ちは早く捨ててください!(笑) 動物にも植物にも、始まりと終わりのサイクルがあります。花がきれいに咲いている間は、しっかりと愛情を注いで手入れをし、もし枯れてしまっても、それは「新しい花を迎え入れる」きっかけだと気持ちを切り替えてもらいたいですね。肩の力を抜いて、もっと気軽に花や緑を楽しんで欲しいと思います。

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